循環取引とは



2007年05月14日(Mon)
循環取引とは
 最近、「加ト吉」、「IXI」など循環取引が指摘される公開企業が多くなっています。

循環取引とは、実体がなく、伝票だけを複数企業間で回して、売上をかさ上げるする粉飾決算の一種です。

具体的には、次のような流れになります。

売上が少なく、ホコリをかぶった大量の在庫を抱えて困っているA社さんがいるとします。
(A社実態 売上100 原価70 在庫50 目標売上150 適正在庫原価の半分程度)

そこで、仲間のB社、C社に相談します。

A社さんはB社さんに言います。
「B社さん、うちの在庫50を55で買い取ってください。
そのあとのこともご心配なく、C社さんが60で全部買い取ってくれますから。在庫そのものは、引き取らなくても結構です、伝票だけを処理していただければOKです。。。」

おなじくC社さんに
「C社さん、B社さんの在庫55を60で買い取ってください。
そのあとのこともご心配なく、当社(A社)が65で全部買い取ってあげますから。それから、在庫そのものを引き取らなくても結構です、伝票だけを処理していただければOKです。。。」

何も仕事をしなくて、伝票を書くだけで、儲かるB社、C社はホイホイと同意します。

その結果
A社さんの決算書は
売上155 原価120 在庫65
となり、売上も目標達成、在庫もほぼ適正ラインになっています。利益も増えて一石3鳥メデタシメデタシ???

でも、なにか、おかしいですね。

 在庫は、相変わらずホコリをかぶった状態です。
 ここにある在庫65は、本来50のもののはずなのに、65に増えちゃっています。それまでなら50以上で売れれば儲けが出たはずなのに、今後は65以上で売らないと儲かりません。

これは、キャッシュ(現預金)の動きを加えてみれば明らかですが、取引前より15減っちゃっています。それをABC3社で分けただけにすぎません!


(物が動かないから不正というわけではありません。世の中には伝票だけで物は直接ユーザーに送られる例が数多く存在します。循環取引は、現実に物が動いたとしても、実体のない不正な取引であることには変わりありません。個々の取引が適法であっても、全体としてみれば違法な取引となる一例です。)


   



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